練習投稿六回目です。
今回はイラスト練習の進め方について考えたいと思います。
イラストの練習を始めてからというもの、これまでにいろいろな練習方法を試してきました。
YouTubeの中で開設されている練習をしてみたり、本の解説を読みながら描いてみたり、イラストレーターの絵を模写してみたり、実在するモデルの顔をデッサンしてみたり、デジタルに慣れるために漫画をトレースしてみたり、本当にいろいろです。
でも正直な話、あまり上達しているように思えません。
対象を見ればそれなりに描けるようにはなったのですが、何も見ないと全くと言っていいほど描けないんですよね。
なんと言うか、自分の中で様々な情報がごちゃ混ぜになってしまって、結局どの描き方が正しいのかわからなくなってしまっているように思います。
それに、これだけ描いてきても未だに人体の構造を理解できていないのが現状です。
たとえばポーズをとった人物を描く場合、まずは各パーツを単純化してアタリを取ろうと思うのですが、角度がついたりするとどうしても形が捉えられない。
特に首から肩回りがわからなくて、それに伴って胴体の形も変になってしまうような感じです。
こんな風に、パーツの立体が上手く捉えられないと、どうしても違和感のある平面的な絵になってしまうんですんですね。
「練習」が言い訳になってしまっている現実
では、この現状を少しでも変えるためにはどうしたらよいか、考えてみたいと思います。
自分なりの推論ですが、やはり常に「練習」という意識で取り組んでいるのが今以上に上達できない原因の一つなのかもしれません。
練習って、やらないよりはやった方がいいとは思うんですよ。
でも練習はどこまで行っても練習なんですよね。
「上手く描けなくて当たり前」っていう考えが、どうしても頭の中にあるんだと思います。
「上手く描きたいけど、練習だからまあいいや」
「いまいち構造が曖昧だけど、練習だからまあいいや」
「なんか違和感があるけど、練習だから仕方がない」
って。
「上手くなるための練習」のはずが、「下手であることの言い訳」になってしまっている。
練習ばかりしているっていうのは結局のところ「甘え」なんですよ。
「練習なんだから下手でもいい」っていう。
だから、いつまで経っても根っこのレベルが上がらない。
たぶん、もっと早い段階でこのことに気づかなければいけなかったのだと思います。
何かの漫画でこんなセリフがありました。
「何年も頑張って修行して、達人とやらになってから戦場に出るつもりかい?」
どう考えたって、それじゃあ遅いですよね。
おそらくこれは剣術の話なのだと思いますが、練習だけして達人になった人なんてたぶんいないんじゃないかな。
スポーツにしたって同じです。
実際に試合に出て、勝ったり負けたりして、その中で課題を見つけて、それを克服するために練習する。
そしてまた試合に出る。
この繰り返しが、己の「実力」を上げていくんだと思います。
イラストだってそう。
本気で一枚のイラストを仕上げて、それを世に発表して、評価を受けて、そして改善していく。
そうでなければ、いつまで経っても「甘え」と「自己満足」だけの練習になってしまう。
自分の下手くそな絵を人前に晒すのは本当に恐ろしいことです。
でもその恐怖を乗り越えないと、これから先何年練習したところできっと一人前になることはありません。
想像ができないんです。
世の中のたくさんの人から「いいね」と言ってもらえるような絵を描ける自分が。
それはつまるところ、未だに一度も自分の絵を世に発表したことがないからに他ならない。
もし一度でも自分の描いた作品を「世に出す」という経験をしたならば、必ず「その先」が見えるようになるはずだと、今はそう思います。
なのでこのブログでは、練習はもちろんしますが、本気で描いたイラストを定期的にアップロードしていくつもりです。
問題はそのスケジューリングなのですが、今回はちょっと長くなってしまったので次回に持ち越したいと思います。
ではまた。